千亀(焼き鳥)中区

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名古屋No.1?超絶有名な焼き鳥店に今更ながら行ってみた!

名古屋では一番美味い焼き鳥屋?と言われているようで、ヤキトリの話になるとこの店はよく出てきます。

食べログの点では、3.67。百名店2018。食べログ愛知県ランキング105位だったりするようです。

場所は、栄。広小路通りの伏見~栄のちょうど中間くらいのポイントを南下したあたり。最近では栄もすっかり小汚くなって、完全に名古屋駅に負けていますね。

このあたりは、テナントの賃料もかなり安くなったのではないでしょうか?

千亀へと上がるビルの階段にはファッションヘルスTHORYの看板の姉ちゃんの生足が生々しい…

一応リンク貼っときましたw

焼き鳥屋の入口にエロショップ。渋谷の「陀らく」を思い出しました。

一応、予約してから行きました。平日ではありましたが、カウンターに2組。座敷もずっと空いていたので、人気過ぎて何ともならない状態ではない模様。

瓶ビールを注文。

スーパードライ大瓶 610円(658円)

わたしの嫌いなスーパードライ( ノД`)シクシク…

私の経験則でスーパードライを置いてある店っていうのはイマイチなんですわ>嫌な予感。アサヒに怒られるわw

10年振りくらいに飲みました。

やはり、ドライはシャビシャビしているだけでビールの、何と言うか、どーんとした重みのある苦みは皆無です。

個人的に、ドライは日本のビールの中で最もヤキトリに合わないと思う。

では、ドライが合う食い物は何だろう?Subwayのサンドイッチとかw

同じサンドイッチでもコンパルのあの芸術的で濃厚で、汁気たっぷりなやつになると赤星の方が合う。

真夏の名古屋でゴルフラウンド中、死ぬほど汗を掻いたとき。そんなシチュエーションに氷で割ったドライが合いそうだ…

お通しのキャベツ。塩味が付けてあるとのこと。

確かに薄い。塩水にくぐらせただけのキャベツで、これ単体ではつまみにならんです。

ヤキトリ食ったあとに、口を直すにはいいかも知れない。だが、いかんせん薄い。

例えば、ソースや味噌ディップが付いてくれば、それだけで酒のつまみになるからビールの売上も上がると思う。

千亀の箸入れ。書体は書道家が書いたのでしょうか…

ナンコツ 180円(194円)

手できっちりしめているのか、食べたあとも串にナンコツが少し残っていた。

味のほうは、かなり塩気がきついです。

コリコリしたいかにも骨食ってるって感じのナンコツが好きなんで、これはイマイチでした。

熱々の焼き鳥にレモンはいらないかな…

※千亀の焼き鳥は何故かそれ程熱くないです。

ねぎま 250円(270円)

ふつうに美味いです。二つ目はネギではなくしし唐です。

白肝 320円(345円

臭み一切なくて、美味しかった。

ここまで、3本出てきて感じたのは、串打ちしたヤキトリの「フォルムの美しさ」はないなぁと。

串打ちのフォルムは焼きスキルとまた違い、センスですよね。

味が良ければ、どんなフォルムでもいいんですが、握りなんかでもフォルムがキレイだと美味そうに感じるのもまた確かで。

かなりの人気店なので、人を威圧するようなヤキトリのフォルムの美しさも期待してしまっていた。

皮タレ 230円(248円)

皮はいつも塩で頂きますが、千亀のタレを味わってみたいということで。

タレは思った程、甘くはないです。

ただ、タレは塩より冷えている。温くない…

皮塩 230円(248円)

普通の皮です。本当にふつう…

ちょっと脱線。

思ったのは、千亀の焼き鳥には、幅広の太い(10mm近くある)串は合わないような気がします。これだけ太い串を挿すと、どうしても鶏肉が伸びちゃって、結果、焼きが固くなってしまう。ちょっとふわっとしたテクスチャが損なわれてしまうのではないだろうか…。細い普通の丸串の方がいいんじゃないか?と。

偉そうに語りましたが、これだけ幅広串を使うメリットは?

確かに見てくれはカッコいいですが。

逆にネタによって幅広と丸串を使い分けたりするならわかりますが、どれも同じ幅広串を使っている訳ですから。

グラスワイン・赤 720円(777円)

すっきりして飲みやすい赤。料金とグラスがアンバランス!?

もっといいグラスで飲みたいがもっといいグラスなら、この店内に合わないわなぁ…

手羽先 250円(270円)

普通に美味いです。普通です。

やはりあまり熱くない。

※初鳥の手羽先はいつも口の中を火傷して皮がめくれそうになる。

美味さを比較したくはないですが、初鳥の方がプリっとしたテクスチャで芸術的です。

手羽先っていうのは、店によって捌き方が全く違って面白いです。

こいつは観音開きでV字にしているのでしょうか。

つくね 350円(378円)

これは、表面がばさっとしていて、中の方は、身のしまりが悪くほどけてしまった。

で、中があんまり温くないです。

これは、形状のせいかも知れない…

どの店もよくやるが、ラグビーボール状の形をしているので、真ん中のあたりの焼きが若干あまくなっている。

つくねは丸串の方がもっときれいに串打ちできるかも。

※しかし、練りもんで378円はたけーなw

うめ+わさび焼 230円(248円)

これも普通です。ふつうに美味しいです。

名古屋コーチンもも焼き 1,000円(1,080円)

名物らしいので期待してしまったが、正直コーチンらしさはあまり感じなかった。

辛子が添えてあったが、辛子は合わないです。

思うに、やっぱり焼き鳥屋は箸を使って食べる料理はだめなのかなと…

ヤキトリ屋に箸は必要ないのかも知れない。

これは間違いなくスルーです。

日本酒 菊正宗 熱燗 530円(572円) / 2合(1,144円)

冷酒は蓬莱泉、加茂鶴あたりをおさえていますが、燗酒は菊正宗のもよう…

ちょうちん 350円(378円)

名物のちょうちん。ぶりっと弾けた食感が変態的ですが、一度食べればいいでしょう。

しょせん卵ですから…。

それ程、酒には合いません。

そぼろご飯 250円(270円)

これは、美味しかった。そぼろも優しい味で錦糸卵とバツグンに合います。

ごはんの加減もいいです。ハーフで頂きましたが、フルサイズでも良かった。

出汁(水気)の掛かり具合もちょうどいい。

これは、千亀ではマストです!

これの大盛を超腹減ったときに食いたい。

これはこの店で一番のお勧め!!

塩きしめん 220円(237円)

味、薄っw

これは薄すぎる。薄ければいいってもんじゃない。

スープときしめんがまったく融合していないw

薄味の湯を飲んで、その後に、麺を別々に食っているような感覚です。

これは、スルーでいいかも…

この出汁使うなら、もうちょっとコクを出して、極細の中華麺に合わせた方が合うかも知れない。

きしめんってきしめん自体が太くてでかいから、汁にパンチがないと食えたもんじゃないです。

名古屋のきしめんのスープが濃いのには意味がある。で、スープ濃くして、味の付いていないホウレン草を入れていたりするw

汁がホウレン草のつけ汁になっているんですね。そういう昔からのトッピングの文化っていうのは意味がありますな。

総括

焼き鳥は出されたら、そっこー食いますので、滞在時間は短く一時間ちょっとくらい。酒はビール、グラスの赤、熱燗。会計は結構いきました。

かなり若いカップルの客もいたりして、総じて客層は若めのよう。

で、みんな「トイレどこ?」って聞いていたから常連どころか、一見客多し。

有名店だから、取り敢えず一回行ってみよう、という客が多いのかも知れない。

ここがイイ

・栄の路地裏。風俗が入っているビルの2Fで、店内もコンパクト。カウンターの隣客との距離も超狭く、場末で呑んでいる感が満載で、何というか、無頼派の小説家が似合うような堕落したムードを楽しめるw

・ちょうちんという珍しい部位を食べられるところ。

・接客が物凄くいいところ>これはある意味マイナス面でもある。

ここがあまりよくない

・接客が良過ぎるところ>どないやねんw

この場末感と、この店のフィーリングにこの丁寧な接客は合わないです。

もっと不愛想にしていた方が美味しく感じます。

酒のラインナップなんか、常連になって顔憶えてから、他にもあるよ!って説明してもいいw

店自体は「うち、そういうのやってねえし…」ってフレーズが似合います。

・あと、やはり、高い。

ヤキトリってもともと庶民の食い物でそう高いものじゃない。

高いなら高いで、もっと気合の入った内装、一枚板のカウンターで寿司屋みたいにパシっとした空間で食いたい。

この場所、この店の作り、使っているグラス、皿などに、この料金はミスマッチだと思う。

いや、高いのはヤキトリの技術料だから、とエクスキューズがあるならば、もっと芸術的な焼き鳥を食いたい。

焼き鳥について

焼き鳥って自分で作ってみるとわかるけど、無茶苦茶原価安いんです。

一度、パーティかなんかで鶏肉大量に欲しくて、駅西椿市場横にある、おばちゃん一人でやっている鳥肉屋に行ったことがあります。

値札なんかなくて、そこら中に鶏肉が転がっていて、発泡スチロールの中に鶏肉が無造作に入っているから、「この箱いくら?」と聞いたら、おばちゃんが「1,000円だよ」と。

「こっちの、もうちょっと大きい箱いくら?」と聞くと、「1,000円」とおばちゃん。

「こっちの、もっと大きい箱は?」「そっちも1,000円」

全部1,000円じぇねーかw

と思った記憶があります。

めぐみどりだ、岩手の鶏だ、とかコーチンだとか、ブランドは沢山ありますが、それにしたってそれ程高いものじゃない。

一本、378円なら原価37円ですって。

名古屋の焼き鳥店

名古屋はヤキトリ不毛地帯とよく聞きます。

安くて美味しい店が少ない。

呑み屋で開業したくて、ジャンルを考えている方はヤキトリ絶対チャンスあるような気がします。

ここ、千亀が一つの尺になりますね。

焼き鳥屋って、開業資金が少なくて済む。極端は話、焼き台と内輪と冷蔵庫だけでオープンできる。

立ち呑みなら椅子もいらんw

焼き鳥はロックだ

そういう感覚も含め、焼き鳥って路上ライブ、ロックンロールなんです。

だから、生き様がロックな人が焼き鳥焼いたら絶対美味いでしょう。

前述の、「陀らく」の大将は昔、ベーシストで、シルバーのアクセサリーなんかも作っていました。※そのアクセサリーは後藤次利なんかも愛用。日本全国の焼き鳥食べ歩いて、オレが作った方が美味いと、開業したらしいです。

ロックンローラーが気合入れてライブで演奏するように焼き鳥を焼き続けていく中で、箸で串をばらしてシェアするような変態客も登場するわけですから、結果、頑固にもなりますって。

なので、逆説的なロジックになってしまいますが、焼き鳥屋は頑固じゃないと美味くない!?

最後に

千亀は雰囲気のある良いお店ですが、自分のフィーリングにはイマイチでしたが、人には勧めます。

合う合わんの尺の1つが、自分の場合スーパードライだったりしてw

あと、焼き鳥メニューにカマンベールチーズはいらんです。

ドライの店は、今後10年また行くのよそうかな。


千亀
名古屋市中区栄3丁目1-19 ソフランビル2F
TEL 052-262-4848
営業時間 17:00~
定休日 日、祝

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