TV取材を受ける酒場

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よく行く某とんちゃん屋M(笑)に久しぶりに行ったときのこと。

入店すると、明らかに店のムードが違う。

なんとなく、客筋も違うし、常連もあまりいない、何よりとにかく混んでいる。これはどうしたことだろう?

そのことを、店のおばちゃんに聞くと、

「テレビに出たからねー、わたしは、面倒くさいんだけどねー」

なるほど、合点がいきました。

店のキリンビールのポスターやPOP類も全て撤去されている。

どうしたの?と聞いたら、テレビ番組のスポンサーがアサヒなので、無理から剥がされたそうです(笑)

そんな日は、「ビビンバないの?」「トマトサラダないの?」とか聞いてる客もいたりして、

「そんなもん、ここにあるわけねぇじゃねーか」と隣りの常連は呟いている(笑)

その常連のおとうさんは、「何か落ち着かねぇから、今日は先、帰るわ」と早めに切り上げてしまい、

なんとなく「じゃあ、僕も」と自分も店を後にしました。

で、半月くらいたって行くと、そこは、また、いつもの常連たちのいる平和な光景に戻っています。

いつも思うのは、そこそこ繁盛している店なのに何で取材を受けるのだろう?と。

暇な店ならわかるけど、テレビに出たって、ちょっとバタバタして終わり。それほど売上、いわゆるビジネスには結び付かないのでは?現にその間、常連は離れているわけですから。

店としては、繁盛していても「もっと、もっと」と思っているのでしょうか。

逆に、常連が大切と、絶対に取材は受けない店もあります。

偉い!

いつもより早めに出勤して、キリンビールのポスターを貼り直している、おばちゃんの光景が目に浮かぶ。

「めんどくしゃー、めんどくしゃー」と呟きながら…

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