酒場での声質(せいしつ)

sakaba_column_03

酒場で店員さんを「すいませーん」と呼んだり、料理をオーダーする時の声質について書きたいと思います。

友達の一人に、ものすごく声が通る?ツレがいて、宴会なんかで、彼がいると非常に重宝します。

店員を呼ぶのも、注文するのも、全て彼任せ。

混んだ、騒がしい居酒屋でも、彼が店員さんを呼ぶと、必ずスタッフがやって来る(笑)

「すぃんまぁせ~ん」(それほど大きな声は出していない)

でも、

「はい」と店員、振り返る(笑)

試しに、僕が店員さんを呼んでみても気付かない。

ちょっと大き目に言ってもダメ。

これは声のボリュームというより、僕は声質だと思っています。

酒場で一人で飲んでいる時でも、話し声が、異様に耳に入ってくる声の人がいます。その人の一言一句、耳から耳へとすり抜ける。かといって、その人の声が特に大きいわけではないんですよね。

逆に、声が通らなくて、記憶に残り難いのか、オーダーしても、忘れられ、なかなか持ってきてもらえない人もいます。

僕は、一人、下を向き、ちびちびやりながら、

「あの人がオーダーした、冷奴とビールが出てないぞ」

「けっこう、イライラしてきているな」

とか思ったり(笑)

オーダーって普段の世間話とは違い、これ頼もうと頭の中で整理して、音として発します。そこにワンクッションできます。なので、舞台じゃないけど、ある意味セリフのようなものだと思います。

例えば、朗読をやっている人とか、アニメの声優さんなんかが、

「ピリ辛蒟蒻ちょうだい」

と、ピリ辛をイメージして言えば、もうそれは、言葉でピリ辛を表現しているから、店員さんの耳にも、ピリ辛としてインプットされ、忘れられ難いのではないでしょうか?(笑)

よくオーダー忘れられる方は、その料理をシェークスピア俳優みたいに注文してみては(笑)

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